【決意表明 2016】

主将 #92 栗山大輝

去年一年は後悔の年だった。リーグ戦降格、七帝戦最下位。 試合出場者中11人中8人が僕らの代、自分は始動当初から中心的役割を求められていた、という状況で、住田さん安井さん藤岡さんには申し訳なさしかなく、 強烈に日々後悔した。毎日が苦しくてホッケーを続けている理由もぼやけ、初めて辞めたいと思う時期もあった。

新チームへの移行が始まっていく中で、体育会の部活動をする本質的な理由を考えるようになった。様々に考える中で、たどり着いたのは「試合に勝ち、周りと喜び分かち合うことの楽しさ」だった。これを味わいたくて部活動に取り組んでいるのだ、と。

ハンドリングが上手くなりたいのも、スケーティングが上手くなりたいのも、筋力トレーニングをするのも、しんどい陸上トレーニングをするのも、「勝つ」ため。そして「喜び、楽しむ」ため。

チームスポーツである以上チームはまとまらなければならない。氷上練習中や、陸上練習中、更衣室での着替えや車移動の間といった、チームに流れる全体的な 雰囲気は良くあるべき。そして、学生スポーツである以上組織の体裁や効率化は我々学生が整えなければならない。何故そうしなければならないのか。やはり、 そうしたほうが「勝つ」ことに近づけるから、そしてその結果「楽しい」から。

「楽しければいい。」のではない。過程に満足を覚え楽しさを感じるのではなく、「勝利」という結果に楽しさを感じる。過程にはシビアに取り組み、高い意識 を持ち続け目標に向けて邁進する。今年から全員が大学からアイスホッケーを始めたメンバーになる。去年までの取り組みや意識では厳しい戦いになるのだろう。僕自身、歴代の主将の方々と比べ未経験者であり実力的に未熟である。だからこそ、このチームはそうあるべきで、そうでなくてはならないし、多様な制約 がある中でも工夫して、より高次に変わらなければならない。


思い入れある、大好きな大阪大学アイスホッケー部が「勝つ」ことを常にだれよりも考え、そのために行動する。一つ一つの試合に勝つこと、大会で結果を出す ことに責任を持つ。そして、最後には嬉し涙が止まらないほどみんなで喜びを共有し、少しは成長したチームを後輩に渡す。これが僕を信頼してくれる同期、真面目に日々練習取り組んでいる後輩、日々色々な面でサポートしてくれるマネージャーに対する責務であり、様々な形でお世話になっているOBさんへの恩返し である。そして、なんのひねりもないが、これが僕の決意だ。